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声帯ポリープは沈黙することで放置して治療することができます

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声帯ポリープとは、声帯の振動する場所にできる腫瘍で、声の質に影響を及ぼす病気です。
声がかすれたり低音になったり、声が途中で止まってしまうなどの症状が現れ、腫瘍の大きさによっては稀に呼吸困難を起こすケースもあります。ポリープのできる原因は、喉の酷使による炎症や、粘膜の充血にあります。このような状態で大声を張り上げるなどして、声帯に激しい刺激が加わると粘膜下の血管が破裂し血腫ができてしまいます。
この血腫は充分な休息があれば粘膜に吸収され無くなる場合もありますが、刺激し続けると血腫が膨れてポリープになってしまいます。
発声法が悪い人や喉を酷使する人、そして喫煙者に多く発症している傾向にあり、特に声を張り上げる仕事をしている人などは注意が必要です。喉に違和感を感じるようになったら、早い段階で専門の病院にて診察を受けましょう。
専門医であれば発声だけで予想をつけることができますが、ストロボスコープや内視鏡検査を頼めば、ポリープの有無や大きさまで調べてもらうことができるので非常に便利です。

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治療法は、保存療法と手術療法のいずれかを選ぶことができ、ポリープが小さい内は保存療法が療法が良いとされています。この場合の保存療法とは、喉に過度の刺激やストレスを与えないために発声を避け、沈黙をもって安静を保ちます。
医師により炎症を抑える薬を処方することもあり、その場合は服薬と合わせて症状改善に努めることとなります。
ポリープが悪性の腫瘍でない限り、放置しておいても生活に問題はありません。
保存療法で症状の改善が見られない場合や、ポリープが大きすぎて生活に支障をきたす場合は、手術療法を選択する必要があります。
手術によりポリープを切除するので、保存療法よりも確実で迅速な対処となりますが、術後は絶対沈黙の期間が必要となります。
期間はポリープの大きさや、個人の体質などによって変わりますが、概ね一週間程の沈黙が必要となります。
また、どちらの治療において完治したとしても、声の出し方や喉を酷使する生活を改善しない限り、再発しやすいので注意が必要です。

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