胃底腺ポリープとその原因について
胃底腺ポリープは、特に女性に多いポリープとして知られています。小さな病変が数個出来ることも少なくなく、そのまま放置しても多くの場合問題ないとされているのです。
この胃底腺ポリープの明確な原因は掴めておらず、他のポリープのようにピロリ菌が関わっている可能性は低いとみなされています。
このポリープは女性ホルモンなどのホルモンが発生に関係しているという説もあるのです。
原因が把握出来ていないこのタイプのポリープは、現在の所予防する方法がないのが現実です。
悪性化する可能性は低いため、万が一発見されても特に問題なく過ごすことが出来ると言えます。
いずれにしても胃のトラブルを防ぐためには、普段から胃を荒らすような生活を避ける工夫が必要になる訳です。
胃酸過多になりやすい環境も、時に胃の粘膜に悪い影響を与えます。
他のタイプのポリープが生じてくる可能性もあるため、食事や精神的ストレスには特に気を配ることが必要になるのです。
こういった胃のポリープを発見する手段として用いられているのが、胃の内視鏡検査です。
内視鏡検査では病変を詳細に観察することが出来るため、ポリープの鑑別も容易に出来ます。
画像から病変のタイプの識別や今後の変化の予測などを行うことが可能なのです。
癌に移行するリスクが高いポリープに関しては、その場で取り除くことも出来ます。
このような検査で胃底腺ポリープであることが判明すれば、多くの場合急いで治療する必要は無いということになるのです。
胃の病気の場合には、昨今ピロリ菌の感染が大きく影響していることが分かっています。
そのため、感染の有無を調べる検査も現在では盛んに行われているのです。
感染している事実が分かった場合には、簡単な処置で菌を除菌することが出来ます。
こういった処置に、場合によっては健康保険が適用されるようになり、少ない負担で健康対策を講じられるのです。
内視鏡の普及で、胃の病気の治療は大きく進化しています。
