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胆のうポリープは自然に消えることがあります

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胆のうは、肝臓で作られた胆汁から水分を除去して、その濃度を高めるために働いている臓器です。
胆汁にはコレステロールが含まれているのですが、このコレステロールの量が多すぎると、胆のう内で結晶化することがあります。
そして結晶化したコレステロールは胆石となって、胆管に詰まることで痛みを生じさせます。
そしてこのコレステロールの結晶は、しばしば胆のう内にくっつくことがあります。これが胆のうポリープで、胆石のようにコロコロと転がらないので、胆管に詰まることもありません。
痛みも生じないので、つまりは自覚症状がないということです。
胆のうポリープには、このコレステロールが結晶化したもの以外に、腫瘍性のものもあります。
この場合は、コレステロールの結晶がくっつくのではなく、胆のうの内部自体が膨らみます。良性のものだと大きくなることは少ないのですが、悪性だとどんどん大きくなっていくので、手術で摘出することが必要になります。

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ところがコレステロールによる胆のうポリープの場合、特に切除をしなくても、自然に消えることがあります。
腫瘍性のものと異なり、異物がくっついているだけですから、何かの拍子にはがれ落ちることがあるのです。
はがれ落ちた胆のうポリープは、胆石と同じように、胆のう内を転がります。そして胆管に詰まれば、やはり痛みを生じることになります。
ところが、数ミリ程度のごく小さなものの場合、胆管に詰まることなく、胆汁と一緒に流れていきます。
まずは十二指腸ですが、そこからさらにどんどん流れていき、やがては体外に排出されていきます。また、胆管を通過できないような大きさになっていても、薬で溶かしたり超音波で砕いたりして、小さくすることが可能です。
すると、やはり自然に体外に排出されていくことになります。このように胆のうポリープのうちコレステロールでできているものは、自然に消えていったり、適切な処置によってそれを促したりすることができるのです。

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